IGS通信

冬のIGS高大連携教室を開催しました!

2015年12月26日~28日、2泊3日の日程で、冬のIGS高大連携教室を開催しました。
今回は、授業毎の参加者の感想をご紹介します。

【 1日目1時間目:「地球の課題に挑戦しよう」ディスカッション】
授業担当:東京農工大学 大学教育センター 准教授 藤井恒人

● 最初の授業から、意見の多様性に驚かされた。自分にない着目点からの意見をたくさん聞けたので、この機会を利用して、テーマについて更に理解を深めたい。
● 今回の授業では、グループの皆と話し合うことで、自分の主張の弱い点が明らかになり、他人の意見を聞くことの大切さがわかりました。また、集団でひとつの話題にアプローチすることで、因果関係がはっきりしてきたことが、霧が晴れるようで新鮮でした。



【1日目2時間目:物理系実験 量子力学入門】
授業担当:東京農工大学 工学研究院 先端物理工学部門 三沢和彦 教授

● バルマーの発見がどのような課程で導かれたのか、体験することができた。今回書いた無駄なグラフは3枚だけだったが、科学研究がいかに失敗の繰り返しであるか、理解することができた。
● 高1まで物理基礎を習っていたものの、決して得意と言えるほどの知識はなかったので不安だったが、物理だけでなく、科学全般に通ずる主軸、学び方を教わった。科学を学ぶということの意義を考えさせられた。



【2日目1時間目:Science English】
授業担当:東京大学 グローバルコミュニケーション研究センター 特任講師 三品由紀子 先生

● 実際にアメリカのラボで研究をされていた三品先生から、科学技術を取り扱う上での英語使用状況を教えていただけたことが、非常にためになりました。やはり理系の我々にとっても英語は必須、というより、文系よりも重要であることがよく理解できました。
● 今回取り上げられたような面白い論文を見るのは初めてで、そこから更なる考察をディスカッションで導くことがとても楽しかったです。論文の著者がどのように考察したのか、和訳して理解したいと思います。
● 英語は、科学技術に関する自分の知識を広げるために必要なコミュニケーションツールだと感じました。自分の研究を発展させるには、英語で書かれた論文や、海外からの留学生との情報交換が必須の時代になってきているからです。今後は、会話ができる英語学習を行っていきたいと思います。



【2日目2時間目:環境化学実験 プラスチックスープの海】
授業担当:東京農工大学 農学研究院 物質循環環境化学部門 高田秀重 教授
東京農工大学 大学教育センター 特任助教 尾崎宏和

● プラスチックは世界中で需要が高く、その使用を減らすのは困難だと思います。プラスチックの利用を減らすには、人々がプラスチックを必要としない社会をつくる他なく、その為には新しく易分解で高機能の物質を探し続ける他ないのだろうと思います。
● ついつい無意識に過ごしてしまう日常生活の中であっても、環境に対して何らかの影響を出しているのだということを意識させられた。特に、海を越えて、世界遺産となっている島やプラスチック廃棄をしないような島に、大きな影響が出ているということに、地球が一つであること、汎世界的思考が必要であることを感じた。
● この講義を通じ、分析化学の手法のひとつであるFTIRについて学ぶことができた。分析化学に興味を持っているので、FTIRが自然界に悪影響を与えているプラスチック分析に役立っていることを知り、分析への理解が深まった。



【2日目3時間目:農工大留学生との交流 ~留学生によるプレゼンテーション~】  

● 自国の環境を改善したいと考えているひとがたくさんいて、その姿勢を私も身につけたいと思いました。
● どのように発表すれば聞き手が理解しやすいかを学ぶことができました。自分が研究内容を紹介する際に活かしたいと思います。

● 大学でどのような研究をしているかは容易に調べられますが、ひとりひとりの学生・大学院生がどのように学んでいるかは分かりにくいので、今回の発表は、将来の自分を考えるのに参考になる、貴重な知識を得られました。
● 「今は学びたいことを1つに決めなくていいんだよ。焦らなくていいんだよ。」といった話が印象的で、将来迷っても、ゆっくり考えようと思いました。留学生の方々は、研究や新しい環境についてとても積極的で、刺激を受けました。



【2日目3時間目:農工大留学生との交流 ~交流会~】  

● 心ゆくまで(欲張ると「まだ」ですが)外国の人と話すことができて、よい経験になった。皆さん人間的に温厚で、的確な問題への視点、問題意識、解決したいという意思があって、人間の受け皿が大きい人たちであった。何より楽しかった。英語が手段であって、その先にはこんなに楽しいことが待っているのか、と感じることができた。
● 留学生と交流をする中で、相手の国の文化を学ぶことが必要であると思った。話を始めるきっかけとして、出身国の話は大切なので、世界史や地理で世界各国の文化や歴史を学び、外国の方とのコミュニケーションをうまく取れるようにしたい。



【3日目:「地球の課題に挑戦しよう」プレゼンテーション】  

● 題目が決まってから発表の流れを作るのに、多くの時間が必要でした。様々な背景、事実、考えがある中で、いかに解り易く伝えるかを考えると、テーマに対する自分の理解も深まりました。
● プレゼンテーションを行う上での、準備の大切さを理解することができた。十分な発表練習や、情報収集をすることで、自信を持って話せると思う。今回は短時間で行ったが、学校である発表には、入念な準備をして挑みたい。
● プレゼンテーションをして、反省点がたくさん見つかり、とても悔しい思いをした。他班の方の意見や発表が、とても参考になりました。


● このプログラムを通じて、大学での勉強が楽しみになった。物理や化学の授業だけでなく、留学生と話をしたり、高校よりも多様なことができると分かった。これから1年間、とことん勉強して、1年後には大学生になれるように努力したい。
● 今回のプログラムに参加して、漠然としていた大学での具体的な研究内容、様子、英語の重要性などがはっきりして、更に環境に対する意識が高まった。また、日本に住む一個人として、自分ができることを学び、日常生活に応用したいと思った。今回生じた反省点を改善できるよう努力していきたい。

(授業毎に記入していただいた、ミニレポートより抜粋)

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