IGS通信

春のIGS高大連携教室を開催しました!

※ 当日の様子(動画)はこちらをご覧ください。

※今回の連携教室はテスト開催のため、参加者の一般募集は行っておりません。

3月25日~27日に、春のIGS高大連携教室を開催しました。
1日目の1時間目は、農工大小金井キャンパスで、「地球の課題に挑戦しよう」というテーマで、「食料」「エネルギー」「環境」「先端技術」について、課題解決のためのアイデアをみんなで出し合いました。最初は初対面同士で緊張の面持ちでしたが、すぐに打ち解けて、活発な意見交換が行われました。

夕方からは八王子セミナーハウスへ移動し、「なぜ科学に英語が必要なのか」を、東京大学大学院総合文化研究科教授のトム・ガリー先生から学びました。最後には、植物色素の抽出実験を行って、それを論文スタイルで記述することに挑戦しました。

2日目の午前中は「電磁誘導と相対性理論」(担当:東京農工大学 工学研究院先端物理工学部門 教授 三沢 和彦)、午後は「DNA鑑定」(担当:東京農工大学 工学研究院生命機能科学部門 教授 養王田 正文)実験を行いました。午前中に行われた「電磁誘導と相対性理論」では、アインシュタインが相対性理論を考えるきっかけになった実験を、実際に体験しました。

午後からは、院生TA(ティーチングアシスタント)と共に「DNA鑑定実験」を行いました。いまや事件の捜査や生物の種類を鑑定するために、なくてはならない技術。農工大学では、大学生が実際に実験している内容です。

夕方からは、農工大留学生との交流を行いました。留学生たちは、それぞれの出身国が抱える課題をプレゼンテーション。各国の課題や日本との関係を、みんなで考えました。その後、立食パーティー形式の交流会。ロシア、タイ、ウズベキスタン、タンザニア、ガーナ・・、世界中の留学生たちと、科学的な問題について話すことができました。
 

最終日は、農工大生・留学生をファシリテーターに迎え、1日目に考えた、地球のさまざまな課題を解決するための方法を、より実現可能に近いアイデアにまとめて、プレゼン大会を行いました。発表直前ギリギリまで意見を出し合い、プレゼン方法も寸劇風ありと、とても充実した内容でした。「食料問題」「環境問題」「エネルギー」「先端技術」それぞれのテーマに関して、科学的なセンスの光る、夢のあるアイデアが生まれました。
 

 

スタッフ一同、高校生のポテンシャルの高さに驚かされっぱなしでした。
最後はお別れするのが寂しいくらい、充実した、あっという間の3日間でした。

参加してくれたメンバーが、これからも科学的な活動を続け、将来を担う科学者になることを祈っています。

大教センタースタッフ一同