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住環境材料学研究室の協力により、業界で初めて木材製品への「カーボンフットプリント」表示が始まる!
服部研究室では、2006年度から住友林業(株)と共同で、製品の原材料調達から製造、販売、リサイクル・廃棄における全工程の環境負荷を総合評価するライフサイクルアセスメント(LCA)調査を同社の全ての事業部と海外も含めた生産拠点で生産される主な製品について行ってきました。その成果として、住友林業クレスト(株)が製造・販売する国産材合板にライフサイクル全般の過程で排出された温室効果ガスを二酸化炭素(CO2)に換算して表示するカーボンフットプリント(CFP)表示を始めました1)。同社はこれまでシベリア産の原木から合板を製造していましたが、それを四国産の原木に切り替えることにより、輸送手段と輸送距離が大幅に改善され、厚さ12 mm、幅910 mm、長さ1,820 mmの合板1枚でCO2の排出量が1.2 kg抑制されることになりました。木造住宅1棟に266枚の合板が使われているとすると、全体で318 kgのCO2が削減されることになります2)。輸入木材から国産木材への切り替えが積極的に進められますと、それに伴い、日本の山が活性化するでしょう。
今回のCFP表示に用いているマークは、公的機関が審査・認定する制度がまだ整備されていないことから、環境ラベルのタイプとして、同社独自の表示になっています。信頼性を持たせるために、当研究室がCFP算定を行った訳です。食品分野では、昨年開催のエコプロダクツ2008の展示会から経済産業省がとりまとめたルールに則って3)、試行表示が始まっていますが、住宅部材については、表示の第1号になります。主な建築材料のCFPが算定されるようになると、住宅のCFP表示が可能となり、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、木造という工法間での温暖化への影響が同じ尺度で比べられるので、価格や機能、デザインと合わせて、環境という価値観からも住宅が選ばれることになるでしょう。
1) 日経BPnet:住友林業クレスト、国産材合板に「カーボンフットプリント」表示を開始、2009年4月27日
2) CFP(カーボンフットプリント)に見る“国産材”の優位点、合板のCFP説明資料、住友林業クレスト、p.1
3) 経済産業省報道発表:カーボンフットプリント制度の基本ルールが決定〜CO2排出量の算定・表示方法等のルールの策定〜
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