東京農工大学

イノベーション推進機構について

「学生・大学・社会が一体となってイノベーションを創出していく」

東京農工大学では、学術研究に限らない幅広い分野における社会活動を先導できる優れた人材の輩出に向け活動を推進しています。これまでに実施した「キャリアパス支援センター事業」、「アグロイノベーション高度人材養成センター事業」の理念を継承し、高度な専門性を持った博士学生・取得者が食糧、水資源、環境、人口、感染症対策など、21世紀の諸問題にかかわる技術革新、産業創出、社会政策提言ができる人材の育成を目標に、平成22年4月より東京農工大学に「イノベーション推進機構」が設置されました。

「イノベーション」とは新しい価値を世の中に提案し、その社会実現が達成されることです。さらにわかりやすく表現すれば、自分の研究成果、アイデア、信念とすることなどが社会に受け入れられるよう努力を積み重ね、最終的に大勢の人たちの喜びや、企業の継続的な利益、新たな社会システムの構築などに結びつくことだと思います。このとき大切なことは、最終的な到達地点までしっかり考え、実現するために共に努力していく姿勢を持つということです。「社会実現」とは、言葉では簡単ではありますが、実際には深い見識や社会力、さらには人としての魅力、先見性、戦略性、情熱といった根源的な力も必要になります。このような力は誰でも本質的には持っているものであり、またその力を伸ばすこともできるものだと思います。重要なことは、このような力をしっかり伸ばしていこう、同じ目標を持った仲間を増やし、力をあわせて行こうという気持ちをもった若い人材を次々と輩出できるよう、大学が社会と共に真剣に取り組んでいくことだと思います。

「イノベーション推進機構」は、学生がこれから大いに活躍するための機会を創出するために、自らの能力を広げ、発揮し、探求し、学ぶこという動機付けを明確化できるようにすると共に、教職員や社会も一体となった新しい教育プログラムの開発、実践を積極的に推進したいと考えています。当然のことながらイノベーションの実現を推進することは、大学を越えた取り組みになります。大学内外の多くの皆様のご理解、ご支援をいただきながら目標を達成したいと思いますので、是非ともご協力をいただけますようよろしくお願いいたします。

イノベーション推進機構長 五味 高志 

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