• 共同獣医学科 Cooperative Department of Veterinary Medicine
  • 共同獣医学専攻 Cooperative Division of Veterinary Sciences

応用獣医学

応用獣医学教育では、動物とヒトの疾病予防の方策を理解することを目的とする。ヒトと動物の両者に疾病を引き起こす物理学的、化学的、生物学的危害要因について理解を深め、これらを制御する方策を学ぶことにより、ヒトの健康(公衆衛生)と、動物の疾病予防(動物衛生)を実現するための能力を身につける。

公衆衛生学総論

公衆衛生の基本的な考え方について理解を深め、公衆衛生に関連した様々な問題解決を行うための手法を理解し、国民の健康増進、動物福祉、地球環境保全等に役立ちうる知識を習得する。

獣医疫学

動物や人間集団における健康や疾病とそれらに関連する事象の分布や規定要因を解明し、集団レベルで の疾病予防対策を行う疫学の基本的な考え方を理解し、そのために必要な疫学指標、疫学研究のデザインと手法、疫学的データの解析の基礎的知識を修得する。

人獣共通感染症学

人獣共通感染症の制御は、それぞれの感染症の感染環を理解した上で予防対策を実施することが重要である。人獣共通感染症の一般的な特色や発生要因などについて理解するとともに、各種人獣共通感染症に関して感染環、発生状況、症状、病原体、診断法および予防対策などの詳細な知識の習得を目標とする。

野生動物学

野生動物の生体機構のしくみを深く理解しながら、生態系のバランスを崩さぬように環境を健全な形で保全していく知恵や知識を養成する。

食品衛生学

食品の安全を確保することを目的に、害を及ぼす要因、その作用機序を理解し、さらに食品の規格基準等に関する知識を身につけることにより、食品の安全確保の方策を理解する。

環境衛生学

ヒトや動物の健康にとってより良い環境を維持し、地球生態系の保全と生活・地域環境の向上に貢献するために、 化学物質や病原微生物と健康との関わりについての基本的知識と必要な関連法規を習得する。

毒性学

化学物質が、ヒトや動物そして環境に及ぼす有害作用を明らかにし、その防止における獣医師の役割を理解すると共に、必要な知識を習得することを目的とする。化学物質の有害作用と体内動態、生体毒性発現のメカニズム、地域・地球規模での化学物質の動態や環境への影響について学び、毒性学における網羅性の重要姓を理解すると共に、リスク解析や規制方法について学習する。

動物衛生学

アニマルウエルフェアの考え方に基づき家畜を健全に飼育し、安全な畜産物を得るために家畜衛生行政、飼育環境、疾病の予防・防除の重要性・必要性を学び、家畜疾病を制御する基本的な方策を関連法規に基づき習得する。さらに伴侶動物、展示動物、使役動物、特用家畜などの飼養・管理衛生、野生動物と家畜防疫などを習得する。

公衆衛生学実習

人獣共通感染症の特色や診断の意義を理解し、各種検査法、診断法を修得する。また、大気・水環境の衛生検査手技の修得を通じて、われわれを取り巻く環境の衛生状態を 評価する能力を養い、獣医師の任用資格の一つである環境衛生監視員として必要な環 境分析技術の基礎を理解する。また、日常生活や産業活動に伴う環境負荷の大きさを 理解する。

毒性学実習

化学物質が、人や動物そして環境に及ぼす有害作用を明らかにするための手法について、必要な知識と手技を修得することを目的とする。化学物質の生体での有害作用と 体内動態および毒性発現のメカニズムおよびその毒性試験法について学び、毒性学における網羅性の重要性について理解する。

動物衛生学実習

動物衛生学が対象とする家畜の飼育環境と管理方法、疾病予防・診断・防除方法、畜 産物の安全性の評価方法など家畜予防衛生に関する基本的技能と手技を、関連する法 規の趣旨と共に修得することで、獣医学高学年の学生が獣医臨床学・予防衛生学を総合的に理解する

食品衛生学実習

獣医学の科学と技術を人類の健康確保に還元する事を最終的な目的として、食品の安全を守るために必要な技術を体得すると共に、これらの技術の背後にある科学的な裏付けを理解する。