小林駿介名誉教授が「日本学士院賞」を受賞

2021年3月22日

小林駿介名誉教授が、2021年3月12日(金)に、「日本学士院賞」を受賞しました。

■受賞名

日本学士院賞

■受賞概要

・研究題目:

 液晶の物性解明と高性能液晶ディスプレイの研究

・授賞理由:

 小林駿介名誉教授は、東北大学名誉教授の内田龍男氏と連携して液晶の基礎物性の解析、液晶分子の配向制御や光学理論に基づく高性能な液晶ディスプレイの研究開発とその工業化に貢献した。特に小林名誉教授は無欠陥高品質の液晶ディスプレイの基盤を確立すると共に、液晶に関する多数の著書を出版して若い研究者や技術者を育ててきた。内田氏は単色カラー液晶ディスプレイに次いで、インセル型マイクロカラーフィルターによる加法混色型フルカラー液晶ディスプレイを考案・開発して世界標準技術となり、液晶テレビやノートパソコン、携帯電話などへと世界的な普及を導いた。
 両氏によって開かれた二つの重要な基本技術は、高性能・高品質の液晶ディスプレイの基盤となり、日本を中心として多くの研究者による研究、実用化開発が推進されて本格的な産業化が始まり、2000年前後に日本が液晶王国となった。その後、技術の海外移転が起こり、アジア諸国が中心となって大量生産の流れが形成され、今日の情報化社会の進展と連携して巨大産業に成長した。

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