デーツ(ナツメヤシの実)の高度利用に係る日本(TUAT)-UAE間の農業協力

2017年10月10日

2017年10月8日(日)、アラブ首長国連邦(UAE)セントレジス・アブダビホテルにおいて、UAE大学、物産フードサイエンス、Al・Foah(アルフォア、デーツの現地生産加工大手)及び東京農工大学の4者間で、「農業協力」締結発表および調印式が行われました。

 UAEにとって、現状20%以下の食料自給率の引き上げは、最大の課題であり、今年1月、 世耕大臣とムハンマド皇太子の会談においても、食料安全保障分野での協力要請がありました。経済産業省・資源エネルギー庁から協力要請があり、2017年10月8日(日)、アラブ首長国連邦(UAE)セントレジス・アブダビホテルにおいて「農業協力」締結発表の運びとなりました。

 今回の発表には、日本側から世耕経済産業大臣、本学から千葉農学研究院長、物産フードサイエンスから村上社長、UAE側は、マンスーリ経済大臣、Al・Foah(アルフォア)はMr.Dhafer Al Ahbabi (Chairman of the Board)、UAE大学はDr.Bhanu Chowdhary, (UAEU, College of Food and Agriculture Dean, Professor)の出席を得て盛大な調印式となりました。

 すでに東京農工大学とUAE大学は、農業高度化の共同研究を実施中(経済産業省補助事業)であり、その枠組みをさらに広げる4者間の合意を持ちました。UAE大学、物産フードサイエンス、Al・Foah(アルフォア、デーツの現地生産加工大手)、及び本学は、UAEの主力農産品であるデーツを利用し、ソルビトール等の製造協力に合意、デーツの高付加価値化を推進・実施していく予定です。

 ソルビトールは、砂糖に比べ体内で消化吸収されにくい天然の低カロリー甘味料であり、糖尿病患者が多いUAEにおいて、ダイエット食品等への利用を想定しており、UAE側も大いに期待しています。
 今後もUAE大学と共同研究、人材交流やUAEの食料の安定供給及び安全保障に寄与してまいります。

左から4人目が世耕大臣
中央が千葉農学研究院長

CONTACT

お問い合わせ一覧はこちら