2023年度のテーマ

◆Molecular Markersの開発、評価、応用
・ 経済的発展途上国の地下水汚染調査への水溶性下水マーカーの応用(隅田)
・ 自動車タイヤ由来の疎水性マーカーの開発(小林恵)

◆汚染物質の分析法の確立と分布の把握
・ 生物組織および血液中マイクロプラスチック/ナノプラスチックの熱分解GC-MSによる測定法の確立(佐野)
・ 陽イオン界面活性剤のLC-MS/MSよる分析法の導入(田中)
・ 有機リン系酸化防止剤および分解産物の分析法の開発(松永)
・ ハロゲン化BPAのLC-MS/MSにおける分析法の確立(水川)
・ マルチショットパイロライザーを用いた添加剤およびポリマー分析法の確立(水川・小林)
・ DBDPE分解産物推定方法の確立(水川)

◆汚染物質の分布・動態を把握する
・ Mussel Watchを用いた震災由来の有機物質汚染の経時変化の追跡(水川、高田)
・ 農工大地下水・水道水中のPFASのモニタリング(水川、高田)
・ 多摩地区河川水・地下水中のPFASの分布の把握と汚染源の推定(下野)
・ 各種プラスチック製品のフェノール系環境ホルモンの包括的分析と溶出(坂根)
・ 様々な環境媒体中のナノプラスチックの熱分解GC/MSによる測定(佐野)
・ 熱帯アジア・アフリカの堆積物中PAHsの分布と起源解析(中島)

◆汚染物質の起源を定量的に明らかにする
・ 臭素系難燃剤の負荷源としての道路排水と家庭排水の定量的識別(小林恵)
・ PFASの負荷源としての廃棄物埋立処分場浸出水の分析(下野)

◆有機化合物の負荷源、輸送プロセスの解明(プロセスに注目)
・ プラスチック/マイクロプラスチックからの添加剤の溶出機構の解明(坂根)
・ 雨天時越流由来の下水粒子の合成洗剤の二次的汚染源としての役割の解明(田中)
・ Recycled Pellet中の紫外線吸収剤の分析 (松永)
・ PCBsのレガシー汚染源としての湾岸堆積物とマイクロプラスチック寄与の評価(三村)
・ 浸出水の受入下水処理場における処理段階別のBPA濃度の実態把握(水川)

◆野生生物への人為起源有機汚染物質の移行過程と影響の解明
・ 離島海浜甲殻類へのマイクロプラスチックによる紫外線吸収剤の曝露と蓄積(宮下)
・ 海洋生物およびヒト組織・血液中のナノプラスチック汚染の実態解明(佐野)
・ 海洋生物およびヒト組織・血液中の紫外線吸収剤汚染の実態解明(Mona)
・ 低次栄養段階生物におけるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の生物増幅の解明(宮下)
・ ウミガメによるプラスチック摂食と添加剤・吸着化学物質の生物濃縮(福岡)
・ PFASとPCBsの生物濃縮組織の比較(水川)

◆モニタリング手法の開発・提案
・ International Pellet Watch-POPsの地球規模での分布の把握(Mona、松永)
・ IPW: PBDEs and PCBs pollution by e-waste pollution in Africa (Mona)
・ IPW approachによるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の長距離輸送の解明(松永)
・ GPS装着個体と尾腺ワックスモニタリングを組み合わせた手法による海鳥へのPOPs汚染源の特定(二瓶)

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