組織培養・遺伝子組換え技術を用いた
園芸作物の繁殖と改良
東京農工大学農学部生物生産学科園芸学研究室  
 
研究目的

海洋細菌由来

カロテノイド

生合成遺伝子

を導入

 

ミヤコグサ形質転換体

ブルーベリーの葉片由来

不定芽

ブルーベリーの葉片由来

無菌個体

サンダーソニアの未熟種子

由来カルス

コデマリ形質転換体

ミヤコグサ非形質転換体

ユキヤナギの種子由来多芽体


アグロバクテリ

ウム法による

GUS遺伝子の導入

 

ユキヤナギ多芽体の

GUS遺伝子の一過性発現

サンダーソニアカルス

のGUS遺伝子の一過性発現

A. rhizogenesによる

ビオラへのわい性形質の導入

 挿し木・分球による繁殖や交配による品種改良は,これまでの園芸生産で行われてきた重要な基幹技術です.しかし,近年の園芸生産における,生産者と消費者のニーズの多様化,品種改良・繁殖の効率化,低コスト・低エネルギー化,農薬・化学肥料などの環境負荷低減化,などの要求にこたえるためには,従来技術だけでは不十分になってきています.そこで,従来の基幹技術に加え,植物の細胞・組織・器官を無菌的に培養する組織培養技術,および有用形質を直接導入できる遺伝子組換え(形質転換)技術を補完することにより,将来の園芸生産に大きく貢献できる可能性が出てきます.当研究室では,組織培養技術と遺伝子組換え技術を用いて以下の3つのテーマについて研究しています.

  1. 箇条書き項目園芸作物の大量増殖法の開発

  2. 箇条書き項目 ブルーベリーの葉片・葯培養による大量増殖および半数体の作出

  3. 箇条書き項目 組織培養によるサンダーソニアの大量増殖

  1. 箇条書き項目新形質花卉園芸作物の開発

  2. 箇条書き項目 タバコ,ミヤコグサ,トレニアをモデルとしたアントシアニン・カロテノイド色素による花色改変技術の開発

  3. 箇条書き項目 ユキヤナギ,コデマリの形質転換系の確立および有色花弁品種の作出

  4. 箇条書き項目 サンダーソニアへのわい性形質の導入とカロテノイド色素による花色改変

  5. 箇条書き項目 わい性形質の導入による低わい化剤型ビオラの作出

  6. 箇条書き項目 花色改変を目的とした花弁特異的プロモーターの探索・解析

  1. 箇条書き項目機能性食用園芸作物の開発

  2. 箇条書き項目 ダイズの形質転換系の確立および子実へのカロテノイドの蓄積

  3. 箇条書き項目カロテノイド含有ブルーベリーの作出


海洋細菌由来

カロテノイド

生合成遺伝子

を導入

 

タバコ形質転換体

(蜜腺部分)

タバコ非形質転換体

(蜜腺部分)


海洋細菌由来

カロテノイド

生合成遺伝子

を導入

 

トレニア非形質転換体

トレニア形質転換体

(花冠筒部の着色)


フラボノイド生合成

転写活性遺伝子(pap1)

を導入

 

タバコ非形質転換体

タバコ形質転換体

(全身にアントシアニンが蓄積)

コデマリ非形質転換体


フラボノイド生合成

転写活性遺伝子(pap1)

を導入